三菱ふそう、日野/統合に関する最終合意を締結、26年4月に事業開始

2025年06月10日 16:45 / 経営

ダイムラートラック、三菱ふそうトラック・バス、日野自動車、トヨタ自動車は6月10日、三菱ふそうと日野を統合するための最終合意(DA)を締結した。

<最終合意を締結した4社>
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新会社は、三菱ふそうと日野を100%子会社とする持株会社として、2026年4月に事業開始を目指す。

三菱ふそうと日野は対等な立場で統合し、商用車の開発、調達、生産の分野で協力すること、ダイムラートラックとトヨタは、統合された三菱ふそうと日野の(上場)持株会社の株式をそれぞれ25%保有することを目指すことで合意。持株会社は三菱ふそうと日野の株式を100%保有する予定で、持株会社は東京証券取引所プライム市場への上場を目指す。

新会社の代表者には、三菱ふそうのカール・デッペンCEOが就任。東京に本社を置く。

なお、新会社名称を含む、協力の範囲や内容についての詳細は、今後数か月の間に発表予定としている。

■各社のコメント
・カール・デッペン 新会社CEO 兼 三菱ふそう CEO
「本日は、すべてのステークホルダーの皆様にとって素晴らしい一日となりました。私たちは、それぞれの強みを結集することで、業界の未来を形づくろうとしています。 信頼されてきた2つのブランド、そして両社のリソース、能力、専門性を結集することで、これからの時代の輸送ニーズにこれまで以上に的確に応えることができるようになります。新会社の代表に任命されたことを光栄に感じ、身の引き締まる思いです。この役割を任せていただいたトヨタとダイムラートラックの信頼と支援に深く感謝しています」。

・日野自動車 小木曽 聡社長
「この4社の協業はまさに『千載一遇の機会』です。事業上のシナジーに加えて、異なる文化・風土が出会い融合することによるシナジー効果は計り知れません。同じ志のもとで共感しあい世の中に貢献していく、強くしなやかなチームとなることを確信しています。日本に根差した新しい商用車の会社として、より良い未来を共に創り上げていきます」。

ダイムラートラック カリン・ラドストロムCEO
「三菱ふそうと日野の統合は、まさに歴史的な出来事です。私たちは、強力な2つのパートナーを結びつけることで、より一層強力な企業を生み出し、輸送における脱炭素化を推し進めてまいります。三菱ふそうと日野自動車が一緒になることで、規模の活用、という大きな可能性があります。規模は私たちの産業における技術的変革において勝利するための鍵となるのです」。

トヨタ自動車 佐藤 恒治社長
「私たちは、『未来はみんなでつくるもの』だと思っております。本日の最終合意は、ゴールではなく、スタートです。引き続き、持続可能なモビリティ社会を目指して、『商用車の未来をともにつくる』ために、4社で、力を合わせて取り組んでまいります」。

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