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2025年05月27日 11:05 / 労務
啓和運輸は5月21日、ミャンマー出身の特定技能外国人ドライバー3人を正社員として採用し、ミャ・ゾー・トゥン氏、チョー・テ・アウン氏、ブラン・ヌ氏がドライバーとして入社した。
同社は、整備士不足に対応するため、2年前からミャンマーで採用活動を開始。初年度は4人が来日、翌年には9人が来日し、日本語学校に通う留学生として日本語を学びながら、啓和運輸の各営業所で車両整備等のアルバイトとして働いていた。
当初は、整備士としての採用を計画していたが、特定技能外国人ドライバー制度の新設に伴い、留学生からドライバー職への希望があったため、昨年12月にドライバーの特定技能評価試験を受験。12人が合格し、初年度に来日した4人中3人がドライバーとして就職した。1人は引き続き整備士を目指すため、整備士学校に進学している。
また昨年から来日した9人は、引き続き日本語学校に通い、今後、啓和運輸でドライバーや整備士となる予定だ。
啓和運輸では、整備士不足やドライバー不足に対応するため、特定技能外国人の受け入れ段階から育成に至るまで、自社でできる仕組みと人材育成制度の構築を目指している。
2月には、人材派遣を手掛けるグループ会社の啓和ハーベストに現地採用と通訳行う人材として、スッ・アエン氏が入社した。現地で、同氏が留学生たちの架け橋になる役割を担う。ミャンマーとネパールの現地で直接、啓和運輸の採用担当者による面接を行い、留学生の募集を実施。面接では、留学生の家庭環境も含め来日できる環境が整っているかも審査している。さらに来年4月には、啓和運輸グループで運営する日本語学校を設立する予定だ。
今年4月からはネパールから7人の留学生を迎え入れ、現在、ミャンマー出身者と合わせて約50人程度の留学生が、日本語学校に通いながら、啓和運輸のアルバイトとして活躍している。倉庫の庫内作業やドライバー補助の仕事をすることで、日本語が上達するほか、実際の業務に携わる従業員との交流が生まれ、コミュニケーションが図れるメリットがある。
日本語学校、整備士学校、教習所などの費用を支援する奨学金制度を設けており、就職後は奨学金の返済をしてもらうことで、継続的に留学生の採用活動ができる仕組みを整えている。