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2024年05月13日 17:53 / 車両・用品
ダイムラー・トラックは5月8日(現地)、北米でフレイトライナーブランドのEV大型トラック「eカスケディア」にレベル4自動運転技術を搭載したプロトタイプ車を公開した。EVトラックと自動運転技術の組み合わせは、同社初。
<レベル4自動運転技術を搭載したフレイトライナー・eカスケディア>
車両はフレイトライナー・eカスケディアをベースに、ダイムラートラックの子会社で自動運転トラックの開発を行っているTorc Robotics(米バージニア州)の自動運転技術を搭載したもの。
ダイムラー・トラックでは、2027年までに米国で自動運転トラックの導入を目標としている。現在は開発段階だが、Torcの自動運転ソフトウェアと最新のレベル4センサーを搭載することで、最終的にはレベル4自動運転が可能になるとしている。
公開されたプロトタイプ車には、eカスケディアのキャブに合わせて小型化された自動運転センサーを搭載。運転席と助手席の間にコンピューターを冷却する空冷システムを搭載している。またセンサーバーカバーは自社設計で、カメラ、ライダーセンサー、レーダーセンサーを組みこむと同時に、空力性能も向上させるとしている。さらに12Vバッテリーを4個追加し、自動運転システムを動作させるために十分な高電圧を供給している。
ダイムラー・トラックは2015年から自動運転トラックの技術開発とテストを実施。米国の一般公道で走行できる認可を初めて受けたレベル2自動運転トラックを発表するなどしている。またTorcはシュナイダーなどの物流企業と、自動運転対応の「カスケディア」トラックをテストし、フェニックスとオクラホマシティ間のテストルートで顧客の貨物を自動運転で移動させることに成功している。
なおダイムラー・トラックは、早ければ2030年にも自動運転トラックが30億ユーロの収益と10億ユーロを超えるEBITを生み出すとしている。